英語で「よろしくお願いします」はこう言う
「よろしくお願いします」を英語で
【今回の教材:要点】
▼表現パターン
(1) Nice to meet you(これからよろしくお願いします)※初対面の場合
(2) I look forward to working with you(今後ご一緒できるのが楽しみです)※この場合は working - お仕事を
(3) Thanks(あとは よろしく)※目上から部下などに言う一任の「よろしく」。
(4) I'm counting on you(よろしく頼んだよ)※目上から部下などに言う信頼を込めた一任の「よろしく」。
(5) I knew I could count on you(やっぱ頼りになりますね)※同期や友達などに使う「よろしく」。
▼フィードバック
英語では、日本語で言う便利な「よろしくお願いします」は存在せず、直訳してしまえば "Please accept"(承諾してください)になってしまう。あらためて考えてみると、日本語の「よろしく」にはあまりに多様なニュアンスが含まれていることに気付かされる。まさに便利な言葉だ。
その上で、自分が伝えたいニュアンスとして普段使っている「よろしく」は、英語で言うところのどの表現に当たるか。それはというと、誰かに何かをしてもらうことが決まった際に言う「よろしくお願いします」になる。その場合、英語ではやはり上述の "I knew I could count on you" か、または "You're the best!"、You're great! のように相手を褒めて乗せるような表現になるようだ。
話し相手が日本人ではないので良いのかもしれないが、物事を依頼することに対しての配慮や申し訳なさのニュアンスが含まれない点で、日本人として実に抵抗を感じる。これはまさに国民性や文化の違いによるものであろう。「郷に入りては郷に従え」ではないが、ある程度の意識改革や陽気さというものを身につけるべきなのかもしれない。
英語で「無理しないでね」はこう言う
「無理しないでね」を英語で
【今回の教材:要点】
▼表現パターン
(1) Don't work too hard(頑張りすぎないでね)※一番よく使われる。
(2) Don't wear yourself out(自分をすり減らしてまで頑張らないでね)※wear out = すり減らす
(3) Take it easy(それじゃ無理しないようにね)※別れる時の挨拶に使われる。
(4) Get some rest(ちゃんと休み(休養)もとってね)※オーバーワーク気味の人へ。
▼フィードバック
日本語で言えばいかにも簡単な表現なのだが、いざ英語で「無理しないで」を言いたい場面に出くわすと「You don't need to try hard so much...」という直訳を絞り出すのが精一杯で、『体調を気遣っている』という真意を上手く伝えられなかった。"Take it easy" という表現も知らないわけではなかったが、どこか他人事というか、心から心配している印象を持てなかったために使用を躊躇ってきた部分もある。
英語圏では「頑張れ」よりも「無理しないでね」の方がよく使われるということであるので、基本的には "Don't work too hard" をメインに "Get some rest" を併せて使っていきたいと思う(おそらく "Don't wear yourself out" はパッとは出てこないだろう。少なくとも慣れないうちは)。
“ENGRISH” を突き詰めれば英語は話せる
日本人が英語を話せない理由
【今回の教材:要点】
・日本人はきちんとした英語をしゃべれないと嫌(プライド)。
・唯一知ってる単語が相手に通じないと黙ってしまう。
【結論】
・過程がブザマでも、最終的に相手に伝わればOK。
・恥ずかしがる気持ちが成長を阻害する。
フィードバック
今回教材とした動画のテーマは「アジア人が英語を話せて、日本人が話せない理由」。日本人は世界学力ランキングでも上位(2015年は4位)に入っているが、確かに英語力は他国と比べて優れているとは言えない印象がある。
その根底にプライドの高さや「恥の文化」があるとすれば、それはそうなのだろうという思いがした。正直私もその一人だと思う。なので今後は、この事実認識を起点に少し意識を変えてみたい。
アウトプット
「下手の横好き」を言い続けるうちに、いつしかその分野で他人より早く大成するケースがある。自分の下手さ加減を公言しつつ、それをエクスキューズにすることで恥の意識が緩和され、成長に必要なステップを実行に移すことが出来るのかもしれない。
これを踏まえて、日本人が作り出す奇妙な英語表現として揶揄される “ENGRISH” も、いったんはポジティブに受け入れることにした。少なくともここでは、私がこれまで内に秘めていた英語力の不甲斐なさ、改善に向けてもがいてきた様を公にしたいと思う。
ただし日本人的に捨てきれないプライドとして、やはり最後の最後のステップには「キレイな英語への補正」を残しておきたい。